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第2章:Geometry Nodesの基本的な使い方

目次

第1章で見たように、Geometry Nodes(GN)は 「何かを自動で作る魔法」ではありません。

GNは、 形状データがどこから来て、どう変わり、どこへ出ていくのか を、視覚的に並べて表現する仕組みです。

この章では、 細かいノードの種類や計算の話はせず、

  • 画面はどうなっているのか
  • 何をどこに繋いでいるのか
  • 何が起きているのか

という 最低限の地図を作ります。

1. Geometry Nodesは「モディファイア」である

まず押さえておきたいのは、 GNが モディファイアの一種 だという点です。

  • サブディビジョン
  • ベベル
  • ミラー

と同じ場所に、Geometry Nodesはあります。

つまりGNは、

  • 元のメッシュを壊さない
  • 後から外せる
  • 数値を変えて調整できる

という、非破壊モデリングの延長線上にあります。

2. ノードツリーの最小構成

Geometry Nodesを追加すると、 最初から2つのノードが置かれています。

  • Group Input
  • Group Output

この2つだけは、どんなGNでも必ず登場します。

Group Input

Group Inputは、 GNを適用するオブジェクトが元々持っている形状データ (Geometry Nodesモディファイアが適用される前の状態) を、ノードツリーの中へ入力するためのノードです。

(厳密には、形状データだけでなく、GNを後から調整しやすくするための数値などを入力するのにも使います)

Geometry Nodesでは、 この「元の形状」を毎回入力として受け取り、 ノードツリー全体を使って結果を計算しています。

Group Output

Group Outputは、 ノードツリー内で加工された結果をまとめ、 最終的に画面へ表示するためのノードです。

ここに繋がっているGeometryが、 Geometry Nodesモディファイアの出力結果になります。

👉 GNは、この2点の間で形を加工しているだけです。

3. ノードは「左から右」に流れる

ここは、初学者が最初につまずきやすいポイントです。

Geometry Nodesのノードは、 基本的に 左から右 に並び、 データも 左から右へ 流れていきます。

この意味では、
「左にあるノードが先、右にあるノードが後」 と考えて問題ありません。

上下の位置に意味はない

一方で、ノードが 上下に並んでいること自体 には、 処理順としての意味はありません。

  • 上にあるから先に実行される
  • 下にあるから後に実行される

ということはなく、
重要なのは どこからどこへ線が繋がっているか だけです。


フローは1本とは限らない

GNでは、データの流れは 1本だけとは限りません

  • ある形状を2つに分けて加工する
  • 同じデータを別々の処理に渡す
  • 複数の結果を最後に合流させる

といったことが、ごく普通に起こります。

このとき、画面上では ノードが上下に分かれて配置されることが多くなりますが、 それは 見やすさのため であって、 処理が順番に並んでいるわけではありません。


見るべきなのは「線」

まとめると、GNを読むときに見るべきなのは、

  • ノードの上下位置ではなく
  • ノードの左右関係でもなく

「どのソケットから、どのソケットへ線が伸びているか」です。

ノードは箱で、
線(リンク)がデータの流れそのものだと考えてください。

4. Geometryソケットは「形そのもの」

ノードのソケット(丸い接続口)には、 いくつか種類があります。

まず最も重要なのが Geometryソケット です。

  • Mesh
  • Curve
  • Point Cloud

などの形状データは、 すべてこのソケットを通って流れます。

イメージ

Geometryソケットには 「頂点・エッジ・面・属性を全部まとめた塊」 が入っている

この塊を、

  • 分解したり
  • 追加したり
  • 変形したり

するのがGNの役割です。

5. 値のソケットは「指示書」

Geometry以外のソケットには、

  • 数値(Float / Integer)
  • ベクトル(位置や方向)
  • 真偽値(Yes / No)

などがあります。

これらは形そのものではなく、 「どう変えるか」という指示です。

  • 押し出し量
  • スケールの大きさ
  • 回転角度
  • 影響の強さ

👉 Geometryが「素材」なら、 👉 値のソケットは「レシピ」です。

6. 何も繋がなくても動くノードがある理由

GNを触っていると、

  • 何も入力していないのに動く
  • 数値を入れただけで反応する

ノードに出会います。

これはGNが、 「今ある形状を前提にしている」からです。

多くのノードは、

  • Geometryが来ていなければ
  • Group Inputから暗黙的に受け取る

という挙動をします。

最初は不思議に見えますが、 「今の形に処理を足している」と考えると自然です。

7. Geometry Nodesでやっていることは1つだけ

ここまでをまとめると、 GNで行われていることは、実はとても単純です。

形状データを受け取り、 ルールに従って加工し、 結果を返す

ノードが増えるほど複雑に見えますが、 やっていること自体は、この繰り返しです。

8. 次の章への準備

次の章では、

  • ノードをどう覚えるか
  • どれを使えばいいか
  • 全部覚える必要があるのか

という疑問に答えます。

結論だけ先に言うと、 ノードは暗記しません。


次章予告

👉 第3章:Geometry Nodesのノードを「役割」で理解する 「これは何をするノードか」を、箱の種類として整理します。